着物買取のポイントを解説!中古着物の買取で損しないための方法やコツを追及

箪笥の着物

箪笥(たんす)に眠っている着なくなった着物。家族が残してくれた着物。

いったいどれくらいの価格で売れるのだろうかと気になったことはありませんか。

もしかしたら、今が売り時なのかもしれません

日本の伝統文化であり、伝統衣装である着物ですが、近年、海外での需要が高まってきています。

また、国内でも「和」の落ち着いた雰囲気が魅力で、多くの日本人に愛され続けています。

城下町を着物で歩く姿や和傘とあわせた雨の日の着物姿などは本当に美しく、日本人に最も似合う装いとして唯一無二の魅力を感じます。

着物は、古くから受け継がれる伝統的な手法を用いて、職人の手により、細かな工程をひとつひとつ踏んで、丁寧に作り上げられており、非常に奥深いものです。

その文化が現代においてもなお、広がり続けることには感慨深いものがあります。

そんな着物ですが、昨今の需要の高まりから、ひと昔前まで着物の買取を行っていなかったリサイクルショップや古着屋なども買取を行うようになりました。

そうした背景もあり、着なくなった着物をただ処分するのではなく、買取に出してみようか迷われている方も多いのではないでしょうか。

今回の記事では、そのような迷いを持たれている方に向けて、中古の着物はそもそも買い取ってもらえるのかどうか、どういう方法で買い取ってもらうのが良いのか、買取価格を高くするコツなどを解説していきます。

思い出が詰まった大切な着物だと思いますので、どういう方法があって、どうすれば良いのか、損しないためのおすすめ買取方法などをぜひ知っておいていただければ幸いです。

目次

中古の着物の買取はできるのか

ピンク色の着物女性の後ろ姿
中古の着物の買取はできるのか

そもそも中古の着物は買い取ってもらえるのでしょうか。

結論から言ってしまうと、買い取ってもらえます

少なくとも、捨てる前に査定だけしてもらう一考の価値は十分にあります。

たとえ古い着物であっても最近は、古典柄の着物に人気が集まっており、もしかしたらびっくりする価格で買い取ってもらえるかもしれません。

冒頭でも少し触れましたが、外国人の間で、KIMONOブームが起こっていることや若者の間で、昔ながらの落ち着いた雰囲気をかもしだす古典柄が流行っているなどもあって、着物の買取市場は活発化しており、ある意味、今が売り時と言えるのかもしれません

着物買取価格は、着物の素材(正絹、麻、綿、ウール、ポリエステルなど)や保存状態(汚れやシミ、虫食い、カビなど)、それから着物の種類(黒留袖、色留袖、振袖、浴衣、喪服、つけさげなど)により決まります。

「これ、売れるのかな」と迷ってしまうケースもあると思いますが、自己判断せずに、まずは査定に出してみることをおすすめします

着物の買取相場

複数の着物
着物の買取相場

着物にも「買取相場」というものがあります。

買取相場を考えるとき、まずは着物の種類で分類する必要があります。

例えば、着物の代表格である「留袖」であれば、12,000円~20,000円

成人式など若い未婚女性が着用する「振袖」であれば、10,000~40,000円

夏祭りなどで着用する「浴衣」なら数千円

と、いった具合に、着物の種類によって買取相場は大きく異なります。

また、買取相場は常に変動します。

例えば、新型コロナウイルス(COVID-19)の影響により、2020年は着物の買取相場が大きく下落していました。

それが2年後の2022年は買取相場は回復し、買取価格が上昇しています。

そうした時世に買取相場は影響され、下落しているときに売ってしまうと大きく損してしまいますので、着物を売る際は、着物の買取相場を知っておくことも大事です。

着物の種類以外にも、ブランドや作家ものの着物であれば、買取価格は大きく上昇します。

着物にもブランドというものが存在し、伝統ある老舗の店舗で織られた着物は高価です。

ブランド着物であれば、それこそ数万円から数十万円といった高価買取も期待できます。

一例をあげると、沖縄の名産織物である「読谷山花織(よみたんざんはなおり)」であれば、査定額もかなり高くなります。

たとえ、ノーブランドであっても保存状態がよければ、1万円以上で買い取ってもらえることも多いので、もし、何代にもわたって引き継いでこられた着物であるならば、買取業者にしっかりと査定してもらってください。

中古の着物を買取ってもらう方法

着物を着る女性
中古の着物を買い取ってもらう方法

古い着物が果たして売れるのかどうか疑問に思う方もいらっしゃれば、着物は高価なモノだから高く売れると考えておられる方もいらっしゃると思います。

確かに着物は高価なイメージがあり、なんとなく高く売れるのではないかと考えてしまうところがありますが、本当にそうなのでしょうか。

着物の査定というのは本来、とても難しいものであり、「売り方」によっては大きく損してしまうことも往々にしてあるでしょう。

着物買取において、それこそ実際の買取相場とは大きく離れた価格で買い取られてしまうこともあるため、次から紹介するポイントはしっかりおさえておいてください

リサイクルショップ・古着屋

着なくなった衣服をリサイクルショップや古着屋に持っていく方は多いと思います。

買い取り額は多くの場合、数十円から数百円となりますが、捨てるのももったいないので、次の方に喜んで着用してもらえるのであれば、本望と言えるでしょう。

ひとりひとりのそうした行いが循環型経済社会に貢献し、地球環境の改善につながっていきます。

しかし、こと着物においては、リサイクルショップや古着屋で買い取ってもらうのは、はっきり言ってもったいないです。

着物は通常の衣服とは異なり、仕立てるのに手間暇(労力と時間)がかかっており、素材の種類も多いです。

一見、汚れやシミが目立ちボロボロに見える着物であっても、生地によっては、見た目以上の価値が残っていることも十分にありえます。

また、ひとくちに着物と言っても、その種類はとても多く、柄やそで丈の長さ、帯や帯締め・帯留め、紋の数などによって値打ちもまったく変わってきます。

ブランドのようなものもあり、伝統的な老舗が織った着物や名の知れた作家がデザインした着物の価値は驚くほど高いです。

着物に触れたことがほとんどないような方が、着物の価値を見極め、適正な価格を導き出すことは、不可能と言ってしまっても良いでしょう。

リサイクルショップや古着屋では、相場よりも安く買い取られてしまうことが多いということは念頭に置いておいてください。

では、どうすれば良いのかということですが、次から紹介する方法により、買取価格を上げることが十分に可能です。

フリマ

ヤフオクやメルカリといったインターネット上のオークションサイトやフリマアプリなどでも着物の売買は盛んに行われています。

リサイクルショップや古着屋では、ほとんど値が付かないもの、付けてもらえないものでも、上記のようなオークションサイトやフリマアプリを活用すれば、それこそ数倍、数十倍の値が付くことも珍しくありません

もちろん、手間はそれなりにかかります。

  1. 出品用の写真を撮影する
  2. 商品情報などを記入し出品手続きを行う
  3. 落札者と取引する
  4. 商品を発送する

最近では、出品までの手続きがシステム化されて、かなり楽にはなりましたが、それでも売れるまで時間はかかりますし、システム化された分、システム手数料も高くなっています

そうした取引が得意な方は良いのですが、個人どうしの取引となるため、トラブルが多いのも事実です。

不当な低評価やクレームを付けられることもめずらしくありません。

また、転売目的の人も多く、実際の相場より値切られたり、何かと言いがかりをつけてくることもあり、そうしたやり取りに屈しない根気が必要となってくるところもあります。

中古の着物買取の専門業者

中古の着物を買い取ってもらう手段はさまざまですが、最もおすすめなのが着物買取の専門業者に買い取ってもらうことです。

適正な価格で買い取ってもらいたいのであれば、着物専門の買取業者に査定してもらうのが最も安全であり、確実と言えます。

実際、適当な業者というのは存在し、そうした業者に着物を売ってしまうとあなたの着物の価値がわからず、結果的に二足三文しかならないということはあります。

着物には人それぞれの思い入れがあり、大切なモノであるはずです。

それを、言い方は悪いですが、適当に見積もられて、安く買われてしまうのは、とてももったいないことです。

着物の知識がない方に査定してもらうのではなく、着物の知識が深い方に適正な価格を提示してもらってください。

また、持込買取であれば、着物の専門家によって、目の前で査定してもらえ、査定理由を詳しく教えてもらえます。

こうした経験はとても貴重ですので、そういった意味でも、中古着物を売却する際は、着物専門の買取業者から選ぶことがおすすめです。

中古の着物を売るなら専門の買取業者が良い理由

着物を着る女性
中古の着物を売るなら専門の買取業者が良い理由

中古の着物を売るなら専門の買取業者が良いということを述べましたが、その理由とはなんでしょうか。

リサイクルショップやインターネット上のフリマにはないメリットがどこにあるのか、次は中古の着物を売るなら専門の買取業者が良い理由について詳しく考えていきます。

適正価格で買取ってもらえる

着物専門の買取業者がおすすめの理由は、本来の着物の価値をくみ取った適正価格で買い取ってもらえるということです。

前述のとおり、着物の査定は専門家でも難しく、素人はもちろん、衣類に詳しい方であっても、適正な価格を見極めることは不可能と言っても過言ではありません。

納得のいく取引をしたいと考えるのであれば、着物に関する深い知識を持つ着物専門の買取業者のスタッフが対応してくれるので安心です。

オークションサイトやフリマアプリでの取引のように変な言いがかりをつけられたりすることもなく、気持ちの良い取引もできます。

さらに、査定理由を詳しく説明してもらうこともできるので、着物専門の買取業者に査定だけでもやってもらうのが最もおすすめです。

買取方法を選べる

着物専門の買取業者であれば、買取方法を選ぶことができます。

着物の買取方法として、主に以下3つが挙げられます。

主な着物の買取方法3つ
  • 店頭買取
  • 宅配買取
  • 出張買取

着物の買取方法として、お店に持ち込んでの「店頭買取」、郵送業者に依頼してお店に配送する「宅配買取」、査定士に自宅まで来てもらう「出張買取」の3とおりの手段があるので、ご自身のライフスタイルにあわせた買取方法を選択ができます。

ただし、それらのうちの宅配買取、出張買取については買取業者によって手数料が大きく異なることがあるので、十分に注意が必要です。

ここで、着物買取に発生する可能性のある手数料としてどんなものがあるのか考えてみます。

着物買取で発生する可能性のある手数料の種類は主に以下5つです。

着物買取で発生する可能性のある手数料5つ
  • 査定料
  • 買取手数料
  • 出張料(送料)
  • 振込手数料
  • 買取キャンセルした場合のキャンセル料(返送料)

通常、着物の買取価格を査定してもらうにもお金がかかります

着物の査定経験が豊富な熟練の査定士に鑑定してもらうわけですので、「査定料」という名目で費用が発生するということはある意味仕方のないことでしょう。

他にも、買い取ってもらうにしても「買取手数料」がかかったり、出張買取の場合は「出張料」、宅配買取の場合は、着物を郵送するための「送料」といった具合に、それぞれ手数料が発生し、総額となると結構な費用となってしまいます。

買取業者がどのような買取方法を扱っており、手数料の種類がどれだけあって、総額でどれだけかかるのか、十分にチェックし、比較検討することは高く買い取ってもらうためには必要なことです。

ネット専業の買取業者なら高価買取も期待できる

最近では、インターネット上でのみ店舗を持つ、ネット専業の買取業者が増えてきました。

それは着物の買取業者に限ったことではありません。

着物の持ち込み買取の対応をしている実店舗を持つ買取店は、テナント管理費や水道光熱費などの店舗運営費が毎月かかってしまいます。

お店をあけるわけにはいかないので、常に人件費もかかります。

そうした費用を売上から引いた額が「利益」となるため、インターネット上にのみ仮想的な店舗を持つ、ネット専業業者(無店舗型)に比べると、買取価格が低く設定されてしまう傾向にあります。

逆に言えば、ネット専業の買取業者であれば、そうした費用が抑えられるため、高価買取も期待できます

着物の買取価格を高くするコツ

オレンジ色の着物の女性
着物の買取価格を高くするコツ

ここまで、中古の着物を買い取ってもらう方法を中心に考えてきましたが、着物の買取価格を高くするコツというものも確かに存在します。

ちょっとしたことでも、やり方次第で査定士の評価を上げることもできますので、侮れないところです。

着物の買取価格を高くするために大事なのは、着物の値打ちを査定する査定士が、査定の際にどこを確認しているのか、その点をおさえておくことです。

ということで、次は、着物の買取価格を高くするコツとはどんなことなのかを考えていきます。

着物を綺麗な状態に保つ

まず第一に、着物の買取価格は、保存状態の良し悪しによって大きく影響します。

具体的には、着物にこびりついた汚れやシミ、カビなどはマイナス評価になります。

絹など高級な生地ほど、虫食いにもあいやすく、それも査定には大きく響いてしまいます。

ただし、保存状態が悪いことで値段がつかないこともありますが、だからといって、すべてが買取できないというわけではありません

どんなに保存状態が悪くても、着物生地の「はぎれ」として買い取ってもらえることもあります

ですので、これは買い取ってもらえないだろうなと決めつけずに、一度査定に出してみるのがよいでしょう。

特に、正絹(しょうけん)の着物であれば高値がつくことがとても多いので、もしそのような高級生地の着物を持っており、処分を考えているようであれば、一度、査定に出してみてください。

着物のニーズが高い時期に買取してもらう

着物は素材や模様、柄の置き方、紋の数などによって格付けがあり、場にふさわしい着物、そうでない着物はかなり厳しく決められています。

自身の立ち位置、同席する相手への配慮などによって着用する着物を選ばないと、失礼にあたってしまうので、その日の気分で着分けるというわけにもいかないところがあります。

つまり、TPO(「時(time)」「所(place)」「場合(occasion)」に応じた服装の使い分け)を意識した着用が必要ということです。

もちろん、古いしきたりなところもあり、現代となっては、必ずしも「こうじゃなきゃダメ」ということではありませんが、やはり、まだまだそのあたりのTPOは意識されます。

それはつまり、着物にニーズが高まる時期と下がる時期があり、ニーズが高い時期に買い取ってもらうと高く売れるということです。

簡単な例を示すと、成人式シーズンには「振袖」が、夏の時期には「浴衣」、入学・卒業式シーズンには「訪問着」や「つけさげ」などのニーズが高まり、やはりその分、価値は上がります。

このように、特定の時期を狙って査定してもらうと高価買取が期待できますので、もし、タイミングが合うようであれば、査定に出してみるのもいいのではないでしょうか。

証紙がある場合は準備しておく

着物の査定において、その品質や価値を見極めるための判断材料として重要なのが、「証紙(しょうし)」です。

着物の世界の「証紙」と言われても、なかなかピンとこない方もいらっしゃるかと思いますが、ここで言う「証紙」とは、簡単に言うと「本物であることの証」という役割を果たす紙のことです。

高価な着物であれば、新品で購入したときに付属しており、素材や生地の織元などが記載されています。(すべての着物に付属しているわけではありません。)

着物においても、着物以外の世界においても、「模倣品」というものは存在します。

模倣品とは、本物に似せて作られた偽物のことです。

伝統工芸品や産地物、それから着物においても、巧妙に模倣されていると、どんなに腕のいい目利きでも、だまされてしまうことがあります。

しかし、証紙があれば、ブランド着物であることの証明となります。

シャネルやプラダといった高級ブランドの商品には販売するアイテムに「ギャランティカード」というものが付いてきます。

ギャランティカードは、ブランド正規ルートにのっとって取り引きされた証、言い換えれば「本物であることの証」の役割を果たします。

着物にとって証紙は、ギャランティカードのようなものであり、大切なものといえます。

着物を査定に出すときに、この証紙をあわせて提示することができれば、本物であることの証明となるため、買取査定額もほとんどのケースで高くなります

ですので、証紙がある場合は準備しておき、売る時には必ず証紙も一緒に提示してください。

中古の着物を高く売りたければできるだけ早く買取してもらおう

グレーの着物の女性
中古の着物を高く売りたければできるだけ早く買取してもらおう

今回の記事では、中古の着物を高く買い取ってもらうにはどうしたら良いのか、そのための方法やコツなどを紹介してきました。

総じて言えることは、中古の着物を高く売りたければできるだけ早く買取してもらうのがよい、ということです。

着物は普通の洋服に比べると保管が難しく、少しでも油断して誤った状態で放置してしまうと、すぐに着られなくなってしまうこともあります。

もちろん、着物の買取相場やニーズが高い時期といったように、タイミングというものはありますが、最も重要なのは、なるべく着物が綺麗な状態で買取してもらうのが、ベストなタイミングとなることは多いということです。

着物買取なら「バイセル」がおすすめ

では、どこの買取業者に査定してもらい、買い取ってもらうのが良いかということですが、特にこだわりがないのであれば、「バイセル」がおすすめです。

「バイセル」は着物の買取実績がスバ抜けており、価格満足度・顧客満足度がともに高い信頼できる着物を専門とした買取業者です。

買取実績が豊富な大手の着物買取業者では、それだけ着物の流通量も多く、市場価値を把握しています。

ですので、あなたの着物も市場価格に照らし合わせた適正な価格で買取してくれます。

一方、買取実績が少ない業者の場合、市場価値を正しく把握できなかったり、そもそも知識のない人に対して、本当はもっと価値があるのに安く買い取って得をするという、言ってみれば悪徳な業者も存在します。

バイセルはそうした不正や不当な査定によって売り手に損失が生じることがないよう、コンプライアンスが徹底されており、違反行為を監視するコンプライアンス事業部が設置されています。

そうして築き上げた顧客の信頼度はとても高くなっています。

加えて、もうひとつおすすめするポイントは買取までの手数料がかからないということが挙げられます。

証紙のない着物や、汚れている着物であっても査定してもらえて、査定料などの各種手数料はすべて無料です。

出張買取や宅配買取であっても、出張料、送料が無料であるため、査定だけしてもらって、価格が思ったより安ければ、売らないという手段を取ることもできます

その際、無理に買い取ろうともせず、本当に買取を希望するのかどうか丁寧に確認してくれます。

そうした面からもとても安心して取引できる業者であり、おすすめです。

もし売却を検討している着物があるようであれば、まずはバイセルの無料査定から行ってみてください

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