銘仙とはどんな着物?主な着用場面と産地別の特徴について解説!

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着物好きの方は、「銘仙」という着物がどのような着物か分かる方がいるかと思います。しかし、銘仙を解説している本や動画などはあまりないため、一般の方はあまり聞くことは少ないのではないでしょうか。

なお、振袖や留袖、訪問着などの着物は身近にあるため、分かる方も多いでしょう。銘仙とは着物のことであり、アンティーク着物とも呼ばれています。本記事では、銘仙について詳しく解説します。

また、銘仙の主な着用シーンや自分に似合う選び方なども一緒に解説するため、本記事を参考にして銘仙の知識を付けましょう。

目次

銘仙とはどんな着物?

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銘仙とはどんな着物?

銘仙とは、平織した絣の絹織物であり、鮮やかで大胆な色遣いや柄行きが特徴の織物のことです。銘仙は、江戸時代末期から生産されており、大正時代に隆盛した着物になります。

また、絹織物は比較的高価であるものの、銘仙の場合は織物として丈夫なうえに安価といった特徴があります。

本来銘仙は、上物の絹織物には不向きな屑繭や、玉繭などから引いた絹糸を使用して織ったものです。また、銘仙と特徴は、はっきりとした柄が入っており、見た目が綺麗です。

なお、織物産業が発展していた江戸時代に、屑繭を使用して野良着を作ったことが銘仙の始まりになります。

明治時代になると銘仙が流行し、庶民の普段着として使われることになったのです。銘仙の柄は、華やかなものが多かったため、女性の手軽なお洒落着として人気を誇るようになりました。

現在も使われている銘仙は、2013年に国の伝統的工芸品として指定されています。昔は、織物関係に勤めていた住民は7割だったため、絹織物が盛んだったことが分かります。

銘仙の主な着用シーン

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銘仙の主な着用シーン

銘仙は、冠婚葬祭などで着る着物とは異なり、普段着として着用することが多いです。また、色や柄などがお洒落なものが多く、女性にとって非常に人気のある着物です。

銘仙の格式に関しては、振袖や留袖などよりは格式が下であるものの、浴衣よりは格式が上といった特徴があります。

銘仙は、訪問着と同じくらいの格式で、カジュアルな場で着用されることが多いです。そのため、普段着として着用したりお洒落をして出かけたりする際に着ましょう。

銘仙の産地別の特徴

銘仙の産地別の特徴

銘仙には、栃木(足利)、群馬(桐生)、群馬(伊勢崎)、埼玉(秩父)、東京(八王子)などの産地別に異なる特徴があります。それぞれ順番に解説します。

栃木・足利

足利産地の銘仙は、鮮明度が高かったり質感が高かったりする特徴があり、細かく作られています。また、縦糸に合わせて柄が入っており、ほぐし技法を用いて制作されます。そのため、柔らかい印象の銘仙です。

足利銘仙は、足利で生産される絹を素材とした先染めの平織物で、レトロブームといった特徴があるため、非常に人気が高い銘仙です。また、足利には昭和43年から続く足利織物会館があり、足利銘仙が展示されています。

また、足利織物会館には菊の御紋入りの達磨椅子があり、天皇が座る椅子として有名です。なお、昭和22年には昭和天皇が足利織物会館へ視察に来ていたこともあり、織物天覧として記念写真が残されています。

足利銘仙の歴史

足利で織物が始まったのは、今から1400年ほど前で、古墳時代から織物が作られていました。盛んになったのは江戸時代からと言われており、当時の人たちは普段着として着用していました。

また、足利銘仙は昭和初期に全国1位の生産量として有名になり、銘仙を代表とする地域になったのです。足利では銘仙が盛んになったことで、渡良瀬橋や中橋などが作られ、インフラが整いました。

なお、群馬も銘仙の産地として有名で、群馬県から栃木県を通るJR両毛線があります。JR両毛線は絹を運ぶために作られ、絹の道とも呼ばれていました。

足利には、近藤徳太郎という方が海外留学で得た知識を活かし、日本の絹織り技術に貢献した歴史があります。

近藤徳太郎は、現在の足利工業高等学校の初代校長で、日本織物の近代化を推進した人物として知られています。足利織物会館には、大正時代や昭和時代には、織物の授業風景が写真として残っており、足利の織物産業を支えていたのです。

足利独自の技法で全国区に

また、足利銘仙は宣伝にも力を入れていました。伊藤深水が描いた足利銘仙のポスター原画を日本全国に宣伝し、日本中に広まりました。加えて、足利銘仙を宣伝するために、足利小唄なども作られたため、足利銘仙を知らない人はいなかったそうです。

足利銘仙の最大の特徴としては、模様銘仙が使用されていたことです。模様銘仙とは、縦糸に柄模様を型染めし、繭の横糸をほぐしながら横糸を入れて作る銘仙のことです。

足利独自の技法で銘仙が作られており、半併用(はんへいよう)といった技法も用いて作られていました。

群馬・桐生

群馬の桐生銘仙は、伊勢崎銘仙と同じ群馬県で作られ、桐生産地で仕事がない際に一時的なものとして作られていたという諸説があります。

つまり、群馬では伊勢崎銘仙が有名であったため、桐生で仕事がなかった時に伊勢崎銘仙の下請けを行っていたのです。

なお、他の有名な銘仙産地の4つと比較して、桐生銘仙は生産数が少ないものの、クオリティが高いといった特徴があります。桐生銘仙は、伝統工芸品として指定されており、桐生織と呼ばれています。

群馬・伊勢崎

群馬の伊勢崎銘仙は、いせさき明治館と伊勢崎神社などに展示されています。

いせさき明治館は、県内最古の洋風医院建築物で、和洋の造りが特徴的です。いせさき明治館では、毎年伊勢崎銘仙が展示されており、季節や話題などに合わせて2〜3か月ごとに展示が変わります。

伊勢崎銘仙の高い技術力を物語る機織り機や、型紙などの展示もあり、当時の熱気が感じられます。また、出口前のミュージアムショップでは、手作り小物や雑貨が販売されているため、お土産には最適といえるでしょう。

加えて、赤レンガ倉庫をイメージして作った21世紀銘仙は、ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館に収蔵されています。

次に、伊勢崎神社では御朱印用紙の柄として、伊勢崎銘仙の生地デザインを採用しています。

そのため、お守り袋や御朱印帳などに伊勢崎銘仙が使用されており、非常に人気が高いです。観光に行かれる方や、伊勢崎銘仙の文化を知りたい方はいせさき明治館と伊勢神宮に行かれてみてはいかがでしょうか。

埼玉・秩父

埼玉の秩父銘仙は、草木の柄が多いといった特徴があるため、普段着として着用しやすいです。また、秩父銘仙も足利銘仙と同様に、国の伝統工芸品として指定されており、日本中で有名な銘仙です。

東京・八王子

東京の八王子も銘仙の産地として有名です。八王子銘仙の特徴としては、カピタン織りといった織り方で銘仙を作っており、高級感の高い銘仙として有名でした。

現在では、八王子銘仙の生産が止まっており、ウールの織物が主流になったのです。

自分に似合う銘仙の選び方

自分に似合う銘仙の選び方

ここまで、銘仙の産地別の特徴を解説しました。ところで、本記事を読んでいる方の中には、銘仙の特徴や主な着用シーンなどは理解したものの、選び方が分からない方もいるのではないでしょうか。

そこでここからは、自分に合う銘仙の選び方を解説します。結論として、下記のような選び方です。

  • 色・柄から選ぶ
  • 身長や体型に合わせて選ぶ

それぞれ順番に見ていきましょう。

色・柄から選ぶ

銘仙には色や柄などが豊富にあり、自分が好きな色や柄から選びましょう。また、基本的に着物を選ぶ際には季節柄や自分が好きな色などから選ぶことが多いため、自分に合う着物を選ぶことをおすすめします。

銘仙は、普段着として着用できるため、お洒落をしたい方にとって最適な着物といえます。

身長や体型に合わせて選ぶ

次に、自身の身長や体型に合わせて選びましょう。

たとえば、背の高い方の場合は濃い目の色や大胆な柄などが入っている着物がおすすめです。なぜなら、背が高い方が着用する大きな模様が入った着物は、迫力や見た目が綺麗に映るなど、高身長の方の特権だからです。

一方で、背が低い方の場合は淡い色や細かな柄などが入っている着物が良いでしょう。なぜなら、大きい柄を着てしまうと、柄の方が目立ってしまい、不自然な感じになってしまうからです。

そのため、自身の身長や体型などに合わせて着物を選ぶことが大事です。

銘仙をレンタルするなら

銘仙は普段着として着用することも多く、カジュアル着として知られています。そのため、銘仙を着用して出かけたい方やまだ一度も着たことがない方は、是非一度銘仙を着てみてはいかがでしょうか。

銘仙を購入する場合は価格が高いので、レンタルがおすすめです。なお、銘仙をレンタルしたい方は「着物レンタルwargo」でレンタルすることができます

着物レンタルwargoでは、振袖や留袖、訪問着、銘仙などの着物全般を取り扱っており、着物を着たい方にとっておすすめできるレンタルサイトです。

また、着物レンタルwargoで着物を選ぶ際には、自分の好きな色や柄などから選択できるため、自分好みの着物を着用することができます。まだ一度も銘仙を着たことがない方は着物レンタルwargoでレンタルしてみてはいかがでしょうか。

銘仙を売却したい場合は

既に銘仙や着物などを所有しており、いらなくなった方もいるのではないでしょうか。

そこで売却したい方には、「バイセル」といった着物を高額で買取するサイトがあります。銘仙に限らず着物全般が買取対象なので、使用しなくなった方や、処分しようと考えている方は是非バイセルで買取してみてはいかがでしょうか。

また、売却するか迷っている方は、一度見積りを取ってみてはいかがでしょうか。

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