友禅とは?レンタル方法や買取相場まで

カラフルな反物

着物に興味のある方にとって、友禅という言葉は一度は耳にしたことのある言葉なのではないでしょうか。友禅とは、友禅染めの略称なのですが、友禅も生産されている土地や染める方法によって名前が変わってきます。

そのような友禅染めについて、本記事ではそれぞれの種類についてや、着用する際のTPO、レンタルの仕方、買取相場まで解説していきます。

目次

友禅とは?

友禅とは?

友禅とは、友禅染めという着物を染める方法の略称です。友禅着物は、友禅染を施した着物のことを指していいます。モチーフは自然のものである植物や動物の柄が有名です。

友禅染めは江戸時代に宮崎友禅斎という人によって考案されました。この人の名前を取って、友禅と名付けられています。幕府が奢侈禁止令という贅沢品を禁止した令を出したおかげで、当時の人が華やかな着物を欲しがり、友禅着物が広く広まったともいわれています。

友禅染めの特徴は、糸目糊と呼ばれるものです。これは色が混ざらないように模様に合わせて糊をおいていく作業のことをいいます。このおかげで、鮮明で細やかな模様を描くことができるのです。

友禅染の種類

着物の女性
友禅染の種類

友禅染めには、いくつかの種類が存在します。それは染色の方法で分けられるものです。元来の友禅染めは、手描き染と呼ばれるすべて手描きのものでしたが、量産を可能にするために様々な手法が生まれました。

手描き染

手描き染はその名の通り、全て手描きで染める手法のことを指します。完成するまでに約20にものぼる工程があります。

分業制という、1人の職人が1つの工程を担当する方法を取っているため、1人1人の職人に専門的な技を必要としています。しかし、いまは後継者不足が問題となっています。

また全ての染色を手作業で行われるため、手作業にしかないにじみや風合いを楽しむことができます。

型染

型染とは、作ってある型紙を使用して染める手法のことを指します。型紙の数は色の数だけ必要なので、振袖だと数十枚から数百枚の型紙が用いられます。

手描き染と比べると量産しやすい手法ですが、職人の技も必須で、ぼかし霧吹き染めなども用いられます。

機械捺染

機械捺染とは、生地を機械でプリントしていく手法です。大量生産がしやすい手法であり、均一にムラなく染められることがメリットとして挙げられます。

デジタル染

デジタル染は、パソコン上でデザインを入力して、インクジェットプリンターにて模様をプリントする手法です。コストも低く、大量生産に向いていることから、現在約66%の振袖がデジタル染で作られています。

日本三大友禅とは

友禅の着物
日本三大友禅とは

友禅には、日本三大友禅と呼ばれるものがあります。生産される土地によって名前や特徴が変わってきます。

京友禅

京友禅は、京都で生まれた友禅のことです。また、京都の伝統工芸品に指定されています。

江戸時代に宮崎友禅斎がはじめたのが始まりといわれていて、以前は友禅流しとよばれる鴨川にさらして着物を仕上げる手法が盛んに行われていました。

三大友禅の中でも豪華絢爛であると言われる京友禅は、大胆な柄や刺繍や金銀箔がほどこされているのが特徴です。

加賀友禅

加賀友禅とは、石川県金沢市で生まれた友禅のことです。宮崎友禅斎が京友禅を持ち込み、それが発展していったものが加賀友禅と呼ばれています。

「草花模様」が描かれることが多く、刺繍や加飾はしないことが特徴です。「加賀五彩」「先ぼかし」「虫喰い」よばれる手法を用いていることも特徴に挙げられます。

江戸(東京)友禅

江戸友禅とは東京友禅とも呼ばれる、東京で生まれた友禅のことです。手描き友禅で伝統工芸品にも指定されています。

落ち着いた色合いでありながら、センスがあるのが特徴です。また、江戸友禅では分業制ではなく、1人の職人が1着の友禅の仕上げまでを担当します。

友禅染の着物のTPO

着物の女性2人組
友禅染の着物のTPO

本章では、友禅染着物を着て行く際のTPOについて解説していきます。まず、着物には格と呼ばれるものがあります。着物の格によって、着て行くのに相応しい場所や場面が変わるのです。

格が高いものから紹介すると、礼装着、略礼装着、外出着、街着・普段着、となります。

友禅はこの中の外出着にあてはまります。外出着は、一番TPOの幅をもって着用することのできるものになります。

小紋の友禅がこれにあたり、お茶会にぴったりです。小紋とは小さい柄が着物全体にある着物のことです。

友禅染の着物をネットレンタルするなら

複数の着物
友禅染の着物をネットレンタルするなら

友禅染の着物に限らず、着物を着てみたい方にとって購入するのは費用や管理のことを考えるとハードルが高いですよね。そんな方におすすめしたいのが、夢館のネットレンタルです。

着物レンタル夢館は、京都にある老舗呉服店が運営するネットショップで、京都を拠点に全国に無料宅配レンタルサービスを提供しています。そのため、店舗に足を運ばずとも手軽に着物をレンタルすることができます。

着物全般を取り扱っているため、初めて着物を着てみたい方や1日だけ借りたい方にもおすすめです。ぜひ一度、ホームページを覗いてみてはいかがでしょうか。

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友禅染の着物を持っていて売りたいなら

着物の生地
友禅染の着物を持っていて売りたいなら

友禅染の着物を持っていて売りたいという方にとって、気になるのは買取相場ではないでしょうか?本章では、種類ごとに買取相場を解説していきます。

京友禅

まず、京友禅です。京友禅は、20,000〜100,000円の買取価格が付くといわれています。詳しく解説しますと、振袖では50,000〜100,000円、訪問着は80,000円前後、付け下げは40,000〜50,000円、小紋は20,000〜30,000円、黒留袖は40,000〜100,000円、40,000〜100,000円といわれています。

加賀友禅

次は、加賀友禅です。加賀友禅は、40,000〜120,000円の買取価格が付くといわれています。詳しく解説しますと、振袖は40,000〜60,000円、訪問着は50,000〜100,000円、黒留袖は50,000〜60,000円、小紋は10,000〜15,000円、色留袖は50,000〜120,000円、付下げは40,000〜80,000円といわれています。

江戸友禅

最後に、江戸友禅です。江戸友禅は、70,000〜150,000円の買取価格が付くといわれています。詳しく解説しますと、振袖は100,000〜150,000円、訪問着は80,000〜100,000円、付下げは70,000円前後といわれています。

しかし、せっかく買取してもらうのですから、できるだけ高価で買取してもらいたいですよね。そのために気をつけるポイントが2つあります。

まず1つ目は、早く売るということです。着物にシワや汚れがついてしまうと、高価買取が叶いにくくなります。着物は管理が難しいので、早めに売るのをおすすめします。

2つ目は、着物買取の専門業者に買い取ってもらうということです。現在はフリーマーケットアプリやオークションサイトが広まっていますが、それらでは思うような金額で売れなかったり、トラブルが起きたりすることもあります。だからこそ着物買取専門業者に買い取ってもらうことが大切なのです。

今回ご紹介したいのが、着物買取専門業者として有名なバイセルです。バイセルは、着物の高価買取に力を入れている業者です。

バイセルをおすすめできるポイントとしては、自分にあった買取方法を3種類の中から選ぶことができるというポイントです。3種類の買い取り方法とは、出張買取、店頭買取、宅配買取のことです。1つずつ解説していきます。

出張買取とは、自宅まで査定しに来てもらう買い取り方法です。また、出張料、査定料、キャンセル料がすべて無料で利用することができます。売りたいものが多くて困っている方に特におすすめできる買い取り方法です。

店頭買取とは、店舗まで足を運んで査定してもらう買い取り方法です。予約不要ですので、気が向いた時に立ち寄りたい方に特におすすめできる買い取り方法です。

宅配買取とは、査定してほしいものを箱に詰めて送って、査定してもらう買い取り方法です。宅配キットも用意されていますので、忙しくて予定を合わせづらい方に特におすすめできます。

ぜひ自分にあった買い取り方法で、一度査定してもらってはいかがでしょうか。

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