「母から引き継いだ着物」「大切なときに着た着物」
たとえ着なくなった着物であっても、それぞれにさまざまな思い出がつまった大切なものです。
できればずっと残しておきたい、着物にはそんな風に思わせてくれる魅力があります。
ただ、着物は普通のお洋服と比べて保管が難しく、場所も取ってしまいます。
少しでも油断すると着れなくなってしまうこともあり、管理がとても大変です。
またこのご時世であり、着物を着て出かける機会も減っているのではないでしょうか。
大切にするあまりに着れなくなってしまうのはあまりにももったいないです。
そんなことにならないためにも、綺麗なうちに着物を買い取ってもらう、そんなことを考えても良いのかもしれません。
着物はどれも大切なモノのはずです。ですので、買い取ってもらうにしても、あまりにもひどい査定で手放してはいけません。
そこで、今回の記事では、着物の持ち込み買取でおすすめの業者3選を紹介します。
店頭に持ち込んでの着物の持ち込み買取のメリット・デメリットから買取の流れ、査定で大事なポイントなども併せて紹介していきますので、ご自身の納得のいくカタチで着物を買い取ってもらえるようにしていただければ幸いです。
着物の持ち込み買取のおすすめ業者3選

着物は近所にあるリサイクルショップに売るのではなく、着物をしっかり取り扱っている業者に持ち込んで買い取ってもらわないと、大きく損します。
下世話な話ですが、大事な着物を売却する上で、買取業者選びというのは本当に大事なことですので、しっかりと比較検討しないといけません。
そこで、着物の持ち込み買取のおすすめ業者3選を紹介します。
バイセル
バイセルは着物を専門に取り扱っている買取業者です。
着物専門というだけあって、着物に関する専門知識や査定経験を豊富に持った査定士が多数在籍しています。
女性査定員も在籍しており、希望すれば、女性の方を指名することもできます。
また、リサイクルショップとは違って、格式高い雰囲気のある店舗となっており、着物がお好きな方は立ち寄るだけでも充実した時間を過ごすことができるでしょう。
プロの査定員が1つ1つ丁寧に査定し、中古市場での価値があるかどうか適切に見極めて、適正な価格で買い取りしてくれる、とても安心できる業者です。
生地や染色などの他、保存状態や日本の伝統技術を受け継いできた老舗ブランドの着物であるかどうかなどによっても査定価格はまったく異なるものになります。
そうした専門知識をしっかり持っている方に査定してもらうことで本来の価値が見えてきますが、バイセルの査定士は、そうしたあらゆる観点からの知見を駆使して適切な査定金額を算出してくれるので、買取業者の第一候補にすべきと言えるでしょう。
接客に関しても本当に評判がよく、気持ちの良い取引きができるのは間違いありません。
24時間365日受け付けをしていますので、思い立ったその日に買取依頼ができます。
東京、神奈川を中心に、仙台、大宮、梅田など8店舗の店舗がありますが、持込買取だけでなく、宅配買取や出張買取にも対応してますので、近くにない場合はそうしたサービスを利用するととても便利です。
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リファスタ
着物の買取と言えば、「リファスタ」も有名です。
リファスタは株式会社ラウンジデザイナーが運営する着物買取業者で、宅配買取専門ですが配送保険に加入しているため、安心して依頼することができます。
通常、宅配買取を利用する際にはキャンセルをすると返送料がかかることが多いです。
しかし、リファスタでは宅配買取でのキャンセルが無料であり、査定金額に納得できない場合にも取り消すことができるため非常に便利です。
そのため、家庭の事情などで自宅に査定士を呼ぶことに抵抗がある場合でも、時間を気にせずに着物買取をすることができます。他社と比較するためにもリファスタで鑑定をしてもらうことをおすすめします。
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着物10
「着物10」も着物の買取業者として有名なところです。
着物10は株式会社山徳が運営する着物買取業者で、店舗を持たずに営業しており、このことによりコストを抑えて高額買取を実現しているのが特徴的です。
また、着物10の運営会社は1990年創業と30年以上の実績があり、着物に関する知識が豊富な査定士が鑑定してくれるため安心感が段違いです。
宅配買取の場合、査定士と直接顔を合わせないため、鑑定が適切に行われるか不安になることもあるかもしれません。
しかし、着物10では買取決定率が98.8%と非常に高く、安心して利用できる買取業者といえます。
\ 箱詰めして送るだけ /
着物の持ち込み買取のメリット

最近はフリマやオークションなどモノを売るための場所がたくさんあります。
家から出ずにインターネットだけで完結させることだってできます。
そんな時代の中で、着物をお店に持ち込んで買い取ってもらうメリットはどこにあるのでしょうか。
イマドキの方法とは逆行するところがありますが、持ち込み買取にもメリットがあります。
特に着物のような高価なモノは、売り方によって買取価格が大きく変わってしまうため、損してしまわないよう、着物の持ち込み買取のメリット・デメリットについてしっかりおさえておいてください。
まずは、着物の持ち込み買取のメリットについて考えていきます。
自分の都合に合わせて買取してもらえる
着物というのは高価なモノですので、すぐに買い取ってもらえるとは限りません。
例えば、インターネットフリマやオークションに出品したとしても、売れるまではそれなりの時間がかかることも往々にしてあります。
すごく便利なサービスですが、なかなか自分の都合に合わせて買い取ってもらえないという点においては大きなデメリットと言えるでしょう。
一方、着物の持ち込み買取であれば、お店に行けば、すぐに査定してもらえて、買い取ってもらえます。
フリマやオークションのように「売れ残り」を気にしたり、売れるまでの「期間」を気にしなくても良いという点が、持ち込み買取のひとつめのメリットです。
即日現金化できる
即日現金化できるというのも大きなメリットです。
フリマやオークション、インターネットを活用しての取引など着物を売却する手段はたくさんありますが、それらはどれも売れるまで時間がかかったり、場合によっては相場より安い売値となってしまうことも多いです。
特にインターネットフリマやオークションは、いかに安く仕入れられるかを追い求める人たちがいて、上手にやらないと本来の売値より大幅に低い価格となってしまうこともあるため、着物のような高価なモノの取引には十分に注意しないといけません。
また、買い手がついたら、運送会社に発送してもらう必要がありますが、着物の梱包は普通の衣服とは異なりとても大変で時間もかかります。
畳み方もそうですが、配送中に雨水が入ってしまわないようにビニールで包み、時期によっては湿気対策などを配慮して梱包しなければなりません。
その点、着物の持込買取のメリットは、すでに着物収納ケースなどに収納してあるのであれば、そのまま持ち込むことができます。
持ち込んだ後は、目の前で査定してもらい、その場で現金化することができるので、すぐにお金が欲しいという方にはおすすめなポイントとなります。
対面での査定なので様子を確認しやすい
インターネットフリマやオークションなど対面ではなく、写真や文字による説明のみで着物の状態を伝えることは非常に難しいです。
着物が相手方に届いた後でいざこざになることもあります。
加えて、ご自身でもお手持ちの着物はどれくらいの買取価格がつくのか、相場がよくわからないという方もいらっしゃると思います。
着物とひとくちに言っても、その種類はとても多く、生地だけでなく、柄やそで丈の長さ、帯や帯締め・帯留め、紋の数などによって値打ちもまったく異なるものとなり、適正な価格をご自身で見極めるのはとても困難です。
その点、着物の持込買取のメリットは専門家によって目の前で査定してもらうことができ、査定理由についても納得いくまで詳しく説明してもらえます。
査定に納得できれば、その場で売却できますし、納得できなければ交渉することもできます。
思い出の詰まった大事な着物だと思いますので、ご自身の納得いくカタチで手放すことができるという点が、着物をお店に持ち込んで買い取ってもらう最大のメリットと言えるのではないでしょうか。
着物の持ち込み買取のデメリット

着物の持ち込み買取のメリットとしては、自分の都合に合わせ、納得のいく査定をしてもらった上で買い取ってもらえるという点にありました。
では、着物をお店に持ち込んで買い取ってもらうことのデメリットとしてどのようなものがあるのでしょうか。
やはり、持ち込む上でのデメリットも存在します。
次は、着物の持ち込み買取のデメリットについて考えていきます。
着物の持ち込みが大変
着物専用の収納ケースにしまってあるならば、そのまま持ち込むこともできますが、着物箪笥(たんす)にしまわれている方もいらっしゃると思います。
その場合は、お店に持ち込むために収納ケースなどにしまう必要があります。
着物は畳んだとしても大きく、重たいので、お店に持ち込むまでは大変になります。
ご自宅の近くに買取店があれば良いのですが、なかなかそうはいかないでしょう。
ただ、着物を買い取ってくれるお店は駅前など立地の良いところにあることも多いです。
ですので、通勤やお出かけの途中に立ち寄るといったこともできるので、なるべく大変にならないように工夫していただければと思います。
着物が多いと待ち時間が長くなってしまう
着物の持ち込み買取は、買い取ってもらうまでの手順がとてもシンプルであり、売りたい着物を店頭に持ち込めばその場で査定・買取してもらえます。
お店によっては、予約がなくても申し込むことが可能です。
しかし一方で、着物の査定には通常、相応の時間がかかります。
もちろん、早いところもありますが、しっかり査定してくれるところは特に、待ち時間は長くなるでしょう。
着物の状態を詳しく見てもらい、適正な価格で買い取ってもらうためには仕方のないことですが、持ち込む着物の数が多いとその分だけ待ち時間が長くなってしまいます。
ただ、査定が終わり、買取価格が出るまでは店内の商品を見ながら待つこともできます。
着物がお好きな方であれば、それこそあっという間に時間が過ぎてしまうので、人によってはデメリットにはならないかもしれません
着物の持ち込み買取の流れ

着物買取ということで、格式高く、何だか敷居が高そうと思われている方がもしかしたら、いらっしゃるかもしれませんが、構える必要はまったくありません。
よほどガサツなお店でなければ、とても丁寧に対応して頂けます。
ただそうは言っても、どんな流れで買い取ってもらうのか、気になるところだと思いますので、着物をお店に持ち込んで買い取ってもらうまでの流れについて解説します。
着物を店舗まで持ち込む
持ち込み買取となるため、当然ですが、売りたい着物をお店まで持っていく必要があります。
ほとんどの店舗では予約の必要はなく、持ち込んだその日にすぐ対応してもらえますので、ご都合の良いタイミングで足を運んでください。
その際には、法律に基づき本人確認書類の提示が必要となるため、運転免許証や健康保険証などの身分証は必ず持参してください。
なお、着物をより高値で買い取ってもらうためには、着物専門の買取店舗に持ち込むことをおすすめします。
本来、着物の査定とはとても難しいものです。
何よりご自身にとってかけがえのない大切なモノだと思いますので、しっかりと知識のある着物専門のお店で、公平な査定をしてもらってください。
対面で査定してもらう
着物の持ち込み買取の大きなメリットは、目の前で査定してもらえることです。
なぜこの査定価格となったのか、疑問点は必ず出てくると思います。
専門の査定士に対してそうした疑問点を質問できるということは、ものすごく価値が高く、良い体験にもなることです。
査定してもらいながら、着物に対する知識をぜひ深めてみてください。
なお、いつでも持ち込めるということはメリットである反面、混雑状況によっては数十分から数時間程度待たされることもあるため、時間には余裕を持っておくことが無難です。
査定内容の確認
査定が終わったら、査定結果を確認します。
査定内容と結果を確認し、査定金額に納得いかなかったり、不明点があれば、遠慮なく質問してください。
また、このタイミングで買取価格の交渉をすることもできます。
そうした交渉事についてあまり得意ではない方も多いかと思いますが、そうした交渉により、買取価格を上げてもらえることも十分にありえますので、勇気をもって交渉してみてください。
なお、着物買取の平均的な買取価格は、約1.5万円~2万円となっています。
もちろん、上記は平均なので中には5万、10万といった高額査定となることもありますし、1万円以下となることもあります。
むしろ、後者の方が多くなる傾向にあります。
あくまで目安ですが、この辺りの価格をおさえておいて、実際に査定してもらったとき、平均的な価格におさまっているのかどうか、おさまっていないようであれば理由をうかがうなどして、ご自身が納得できる買取価格となるようにしてください。
現金の受け取り
査定結果を確認し、ご自身で納得のいく価格であれば、着物の売却はそれで完了となります。
下世話な話ですが、持ち込み買取のため、現金をその場で頂戴できます。
また、もし査定結果に納得がいかなければ、そのまま着物を持ち帰ることも当然可能です。
こちらから持ち込んでの査定のため、返送料や出張料といった手間賃も基本的に必要ありません。
別のお店に持ち込むことで、また別の査定結果となることもあるため、売却せずに持ち帰るという手段も念頭に置いておいてください。
なお、別のお店に持ち込む際は、今回の査定結果とあわせて持ち込むと、買取価格交渉がスムーズに運ぶこともあります。
さて、ここまで見てきた着物買取までの一連の流れは、基本的にどのお店でも同じとなります。
慣れないうちは緊張するかもしれませんが、とても丁寧に対応してもらえることがほとんどですので、気兼ねなくお店に足を運んでください。
着物の買取査定で価格が決まるポイント

着物の買取査定をしてもらったけど、その買取価格を聞いて「がっかりした」というケースは意外と多いです。
がっかりしないために大切なこととして、買い取ってもらう(査定してもらう)お店を選ぶことがまず挙げられますが、大切なのはそれだけではありません。
査定額はどのように決まるのか、その査定基準について知っておくと、買い取ってもらうときに得をすることが多いです。
そこで、着物の買取査定で価格が決まるポイントについて解説していきます。
着物の種類
着物は素材や柄によってたくさんの種類に分けられます。
柄や紋の数によってフォーマルな場所で着用するものから、ふだん着として着用するものまでシーンはまったく違ってきます。
以下に主な着物の種類を紹介します。
黒地にすそ模様と五つの紋が入った既婚女性の第一礼装となる着物です。
「礼を尽くす」という特徴を持つことから、現在では、結婚式や披露宴で新郎新婦の母親が着用するケースが多いです。
着色された着物で、紋の数で格が変わる礼装です。未婚・既婚問わずに着用できます。
前述の黒留袖は色が黒であり、忌み色ととも捉えられるので、場合によってはこちらの色留袖を第一礼装とすることもあります。
一般的に紋の数で格が変わり、五つ紋で黒留袖と同格に、三つ紋、一つ紋は訪問着と同格の準礼装になります。
未婚の若い女性が着用する第一礼装です。華やかな色柄とそで丈が長いのが特徴で成人式の定番衣装となっています。
そで丈が長いほど格が高く、もっとも長い大振袖は婚礼衣装としても着用できます。
お子さまであれば、七五三の衣装としてもよく着用します。
上記は着物の種類としてはほんの一例です。
他にも「つけさげ」「江戸小紋」「化繊」「木綿」「ゆかた」「喪服」といったたくさんの種類が存在します。
本来は、それぞれ着用シーンがあり、TPOを意識する必要がありますが、現代ではそこまで気にする必要はなくなってはいます。
着物の基礎知識というのは奥がとても深いです。
着物の生地
着物で使われる生地にもさまざまな種類があります。
基本的には綿織物が使われますが、「綿」といっても、織り方によって呼び方も違ってきます。
例えば、綸子(りんず)、縮緬(ちりめん)、紋意匠(もんいしょう)、絽(ろ)、紗(さ)などがあります。
生地としては、綿以外にも麻・ポリエステル(化繊)、ウールなどがあり、着用用途や季節によって使い分けられています。
生地の種類によって査定価格は変わってきますし、生地の織り方や染め方によっても変わってきます。
そして着物の中で最高級と言われる生地は「絹」です。
ご存じのとおり、絹糸(きぬいと)で織られた布のことで、振袖や留袖などの格が高い着物に使われる生地です。
着物の産地や作家、ブランド
着物にもブランドというものが存在します。
伝統ある老舗の店舗で織られた着物は高価です。
日本の伝統技術を受け継ぎ、何代にも渡って継承している着物ですので、それなりの価値はあります。
また、有名作家によって手がけられた着物も貴重であり、価値が高いです。
もし、何代にもわたって引き継いでこられた着物であるならば、しっかりと査定してもらってください。
着物の保存状態
着物の保存状態によっても査定価格は大きく違ってきます。
例えば、箪笥にしまう際、着物箪笥であっても、湿気は下にたまりやすいので、下段にしまっている着物はダメージが受けやすくなります。
ですので、普段から、上段に着用頻度の低いフォーマルな着物を、下段には頻度の高い普段着としている着物を収納するなど対策が必要です。
しかしどんなに対策していても、年数がたつにつれてダメージは蓄積されていきます。
1枚ずつたとう紙(着物を包む和紙製の包み紙)で包んで保管し、1年に一度は虫干しをして風にあてることが大事です。
着物のサイズ
着物はそで丈のサイズによって格付けされます。
ですので、そで丈が長いものは高値で売れることが多く、丈の短い着物は需要が低いので安くなってしまうことがあります。
生地がよく、そで丈が長い着物を持っているのであれば、査定だけでもしてもらうと、すごい結果になるかもしれません。
着物の持ち込み買取のまとめ

着物というモノは日本の伝統文化のひとつであり、通常の衣類より価値が高く、その価値を適切に見極めるのも難しいモノです。
本記事でおすすめした業者であれば安心して持ち込んでいただけますので、お近くに店舗がある場合は、まず相談から始めてみましょう。
また、お近くに店舗がない場合や持ち込み買取を手間だと感じる方は、出張買取や宅配買取を活用してみてください。
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